カテゴリー: 掌編
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[掌編]さよならヴァンパイア
ぼくはいつでも、魂を削りながら生きているんだ。息をするたびにそれは耐えがたいほどの痛みを伴うし、一歩でも世界の…
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[掌編]参考書は山に捨ててこい
階段に蝉が腹を出して転がっていた。カラカラに乾いたその身体は、指で触れるだけで粉々になってしまいそうだった。僕…
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[掌編]ウィークエンド・デッドエデン
日曜もあと数時間の命となったことに今週もげんなりしていると、電話が鳴った。鳴ったというより震えた。画面を見ると…
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[掌編]不誠実な恋の果実
ねえ、ぼくは不誠実な人間だよ、とぼくは呟くように言った。 昔の話をしよう。ぼくが小学校高学年の頃の話だ。恋とい…
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[掌編]ひまわりの咲く方へ
それはある夏の日の、まだ陽の高い午後の事だった。 私達は、カーテンを締め切った暗い部屋の中でうずくまっていて、…
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[掌編]World’s end (before few minutes.)
それは嘘のような本当の話。例えばね、と彼女は前置きして話を始める。今日はエイプリルフール。──嘘の日だ。 たと…
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[掌編]彼女がいつか死ぬ時に
また恋しちゃった、と彼女はぼくに言う。何人目か数えるほどぼくも暇ではないので何人目?と問いかける。それはきっと…
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[掌編]青い恋の終わり
結婚式の前の日に、ぽっかりと時間が空いた。準備はほとんどが終わってしまって、僕は何をするでもなく、ぶらぶらと商…